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ブラジルのボベスパ指数に寄与するVALE

ADRは、米国外の会社の株式を売買するために、アメリカ国内で代替的に発行される証券のことで、American Depositary Receipt(米国預託証券)の略称です。

ソニーやキャノン、トヨタもADR日本株としてニューヨーク証券取引所に上場しています。

課税方法は米国株を買ったときと同じですが、米国で源泉徴収される配当金の税金は、ADR個別株の母国の税率が適用されます。

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ADRで株式を売買するときは米ドル建てになりますが、為替リスクは発行元の国の通貨価値によります。

米ドルの為替リスクはありませんが、BHPビリトンであればオーストラリアドル、インフォシスであればインド・ルピーの為替をとることになります。

米ドルで表示されている株価は、母国通貨で計算される時価を米ドルで表示しているだけです。

注意点としては、外国人による株式の売買に制限がかかっており、本国では買えない銘柄(インドのインフォシス・テクノロジーズなど)は、ADRの株価にプレミアムが上乗せされていることがあります。

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また、2009年にブラジル政府が国内課税との整合性を図るため、新規発行に1.5%の課税を設定しています。

税金で注意すべきは、香港証券取引所に上場していてADRとしてアメリカの証券取引所にも上場している中国株です。

中国人寿保険、中国移動、中国石油などです。

こういった株式の場合は、みなし外国税額控除という日本の税制があるため、香港証券取引所で直接買ったほうが税金が安くなります。

 

ヴァーレ(VALE)は、鉄鉱石の売上高では世界一、鉱物資源では世界第二位のブラジルの資源株です。

不動産投資や自動車生産の拡大から2000年から業績が急拡大しています。

1999年にブラジル株として上場しています。

現在ではブラジル株の主要な株価指数であるボベスパ指数の15%を構成し、油田開発のペトロブラスとともに2銘柄で一時期は40%を占めていました。

日本国内からヴァーレ株を買うには、個人投資家はニューヨーク証券取引所にADRとして上場している株式を買うのがよいでしょう。

ブラジルの鉄鉱石埋蔵量は世界の4分の1と推定されており、鉄鉱石の輸出はブラジル経済を支える産業となっています。

鉄鉱石の販売シェアは世界で35%となっています。

また、この産業は、ヴァーレ、リオティント、BHPビリトンの3社だけで世界の輸出の80%を占める寡占状態です。

売り上げは239億ドルとなっています。

2003年から2008年まで売上高が7倍、営業利益が9倍と高成長が続いていましたが、近年は伸び率が低くなっています。

なおブラジル株の指標であるボベスパ指数は堅調です。

中国には過去最高規模の鉄鉱石を輸出しており、需要は底堅いといえるでしょう。

中国は船舶輸送による鉄鉱石取引高で世界の65%を占めている巨大なマーケットです。

ヴァーレは世界的な需要は底堅いとしていて、中国やインド、インドネシアなど新興国に過去最高の輸出高を想定しています。

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ただ、中国経済の景気動向の影響を受けて株価も大きく変動するということは注意しましょう。

今後は、ヴァーレなどのメジャー3社による価格決定力が強まることが予想されます。

というのは、世界の鉄鉱石輸出の80%を占めるメジャー3社が四半期ごとに市場連動型で価格を提示するという方式を採用しているからです。

日本や中国など主な消費国の製鉄会社はこの価格決定方式を受け入れざるを得ない状態なのです。

日本は、鉄鉱石の生産量はゼロなので、100%を輸入に依存しています。

つまり原材料コストが上昇すると製鉄、自動車、家電メーカーの業績のマイナス要因となります。

一方、ヴァーレのような資源株にとっては売り上げ単価の上昇要因になるため、業績の上方修正が期待できます。

なお、日本株で資源株を探すと、三菱商事や三井物産などがあげられます。

 

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