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タイ株の配当利回りは10%以上

バンコクでは、新たに地下鉄と通勤電車網を7路線277キロメートル敷設するほか、地方も含めて高速道路や港湾設備などを行います。

さらに住宅、水資源、教育、公衆衛生など各分野でインフラを整えるメガプロジェクトと呼ばれる大規模インフラ整備事業計画が立てられました。

総額約1兆7000億バーツ(約6兆円)という野心的なもので、2015年にかけて実施する予定でしたが、現在はまだ大規模な予算が組めない政権下で計画が少しずつ進んでいるのが現状です。

急務であるバンコクの都市インフラの整備や全国の道路網、港湾施設整備は新政権発足後に実施されるものと見られています。

以上、ネガティブな事情も含めて、できるだけ客観的、公平にタイ株の先行きに影響する論点を挙げました。

民政移管のプロセスで短期的な変動はありますが、ここ3年のスパンで見れば現在のタイ株は明らかに割安に放置されているといえます。

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もともとタイには日本企業が数多く進出しており、日本人在住者も多いので、身近なタイ企業の株式に関心を持つ方々も多いのです。

また、最近では日本から証券口座を開設しにバンコクまで来る方が多いです

海外の投資家から見たタイ市場の魅力はなんといっても、配当利回りが高いことです。

上場銘柄の平均は4.3%で、一番高い企業は16%です

上位10社を見てもすべてが10%を超えており、アジアの近隣諸国と比較しても、タイの配当利回りは高いものです。

次にPERが低いことです。

平均8%と一桁台で、他の市場と比べて割安です。

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それと、タイ国内では売却益にかかる税金が非課税(配当は源泉徴収10%)です

現在のところタイ株式に投資する人々は投資ファンドや年金ファンドなどの機関投資家や富裕層が中心です。

タイ証券取引所(SET)は日本の東証1部のようなもので、タイの株式市場のほとんどの取引が行われています。

2部市場(MAI)は日本でいえば東証マザーズのような感じです。

それぞれがメインボード(タイ国内投資家向け)とフォーリンボード(外国人向け)に分かれていますが、外国人がメインボードで売買できないというわけではないので、ご注意ください。

メインボードではローカル株とNVDRが、フォーリンボードではフォーリン株が取引されています。

タイの証券取引所を指すときは、SETとMAIをまとめてSETと呼ぶのが一般的です。

NVDRは字面こそ大げさですが、現在のタイ株といえばまずこれを真っ先に考えて間違いありません。

タイの企業には、外資の割合を49%以下とする外資規制があります。

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この外資規制に関係なく、外国人がタイ企業の株を買えるようにしたのがNVDRです。

NVDRは企業が発行する株式ではなく、SETの全額出資で2000年に設立された会社が発行する預託証券ですが、議決権がないこと以外は通常の株式と変わりません。

配当や株主割当増資、新株引受権の権利などは、すべて保障されます

現在、メインボード上場全銘柄がNVDRの対象となっています。

ローカル株は特に制約のない通常の株式で、基本的にはタイ国内の投資家向けです。

外国人が保有した場合、議決権、配当などの権利がなくなります。

フォーリン株は外国人にも議決権と配当がありますが、株価はおおむねローカル株と同じか割高です。

また流動性が低いため、取引注文を出しても売買が成立しにくいのが特徴です。

1〜1000株までさまざまな売買単位があり分かりづらい日本株に対し、SETでは全ての株が100株単位。

シンプルでわかりやすくなっています。

ごく例外的にですが、ある株が500バーツ以上の株価で6か月以上推移した場合、取引を活発にするため、証券取引所の告示により50株単位での売買に引き下げられることもあります。

 

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