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アセットアロケーションとREITについて

次に、世間一般で推奨されているアセットアロケーション(資金配分)がほぼ全て間違っている話をします。

金融資産全額を分散投資して、自分があまりよくわかっていない債券や外国株式を買い、現金を持たない配分では、既に負ける投資家になっています。

アセット(資産)をアロケーション(配分)するという意味のこの株用語はぜひ覚えておきましょう。

投資元本を四等分し、それぞれ国内株式、国内債券、外国株式、外国債券に割り当てるというアセットアロケーションの代表例。

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投資雑誌や新聞、専門家のインターネットの記事などでお目にかかったことがあると思います。

ところが、この配分方法は、これから株投資をする初心者が絶対にやってはいけない配分です。

問題点は2つあり、一つは資金の全額が投資に充てられていること、もう一つは自分が詳しくないカテゴリーにも投資している点です。

ベテラン投資家でも、現金比率をゼロにして全額投資するということはしないですし、リスク管理ができていないということになります。

最近あった教訓は、2008年のリーマンショックで発生した株安では、買えなかった投資家がほとんどだったことです。

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REITの株価が半値のバーゲンセールになっているのに、買い増しする資金が無かったのです。

全額投資を繰り返していると、ベストタイミングで買い注文を出すことができないというわけです。

また、投資をしたタイミングで投資結果が全て決まってしまいます。

仕組みがよく分からない金融商品であっても、「ブームになっている」「利回りが高い」といった理由だけで何百万円もつぎ込んでしまい、損失を抱えても我慢するだけという人が多いのです。

外国株式や外国債券以外にも、ソブリンファンド、BRICsファンド、VISTAファンド、REITのファンドなど、実際に購入した人がこれらの金融商品の中身をどれだけ理解しているでしょうか。

理解していない場合は、すぐにその金融商品の収益構造などを学習し、最大損失許容度を決めて保有することをおすすめします。

もし自分が想定していないリスクが判明した場合や、将来性が無いことがわかったら、もっと下がる前に売却して現金にします。

株式投資初心者の方には、最初は全資金の10%を自分が詳しい分野に投資することをおすすめします。

10%程度のリスクなら、リーマンショックのような大暴落がきて、資産が半分になっても影響を受けるのは全体の5%にすぎないからです。

この状況から実際に投資している分野(銀行株、半導体株、外国株、REIT、債券など)を時間をかけて隅々まで研究していきます。

過去の価格の変動、どんな局面で悪いパフォーマンスになるのか、配当金や分配金が少なくなる可能性などを把握しましょう。

勉強していく過程で、得意な投資、不得意な分野がはっきりしてきます。

得意分野で資産運用し、リスク管理ができれば複利計算で得られたような結果が現実になります。

ハイリスク・ハイリターンとローリスク・ローリターンの投資法を比較して、どちらが有利とか不利と決めることはできません。

個別株では逆指値という注文方法によって、任意の株価まで下落すると自動で売却できるというロスカット方法が使えます。

しかし、投資信託では逆指値注文が使えず、毎日基準価格を見て売り注文を出さなければなりません。

株価指数などのベンチマークに連動するように組成されたパッシブ型の投資信託を購入するのなら、日経225連動型ETFや東証株価指数連動型ETFの方がリスクコントロールが簡単です。

ところで、株式と債券では、価格の変動率が異なります。

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債券は株式と比較すると基準価格の変動が緩やかで、国内債券であればローリスク・ローリターンといえます。

資産運用のコツは、想定外の損失を被らないように投資ルールを作り、それに則って、着実なリターンを上げる仕組みを持つことです。

過去10年間のベトナム株の株価推移を見ると、波が大きく上下するように動いており、買いのチャンスが何回かあるのですが、大半の個人は本来するべき売買と反対になってしまっています。

株で失敗して大損した人の特徴はほとんど同じで、高値で投資資金を全額投資してしまっています。

簿価に対して現在値が上回っていれば含み益になり、下回っていれば含み損になることはご存知だと思いますが、この2つの株用語を正しく理解している人はほとんどいないそうです。

含み益とは、実現しない限り幻であって、確定された利益ではありません。

含み損とは、抱え込んではいけないものであり、まさしく現実です。

「含み」という言葉がついていますが、この2つの株用語の性格は異なるものです。

長期で塩漬けしていれば含み損は消え去るだろうという錯覚に支配され、対処をしない人がほとんどです。

時間をかければ資産が増えていくというものではなく、マーケットの割高は是正され、含み益の額は大きく変化するものです。

 

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