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優良株と割安株を集中的に買うことに成功

有名な投資家であるジョン・テンプルトンは、人間の感情が投資実績を大きく左右すると主張し、もっとも危険なことは「こんどこそ違う」と考えることであると考えました。

感情に突き動かされて売買注文を出している投機家は、根拠もないのに客観性を失って突っ走ってしまうことがあります。

近代経済学を確立したジョン・メイナード・ケインズは、経済学者でもあり、投資家としても知られています。

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彼は投資を通じて、日々の株式市場の動きを正確に予測することは困難だと悟るようになりました。

そして、ウォーレン・バフェットと同じく企業の清算価値を見極めることが一番大切だという考えに至るのです。

ケインズは32歳になってから、株式とFX(通貨)で投資を始めました。

ケンブリッジ大学を休職してイギリスの財務省で働いていたころ、彼は経済の分析に統計学を持ち込み、あらゆる発見をしたのでした。

FXの投機では、イギリスポンドをアメリカ・ドルでショートし、イギリスポンドをドイツ・マルクでロングにして大儲けしました。

その後彼は1919年にヘッジファンドを設立するために父親や兄弟、友人たちから資金を調達しました。

ファンドは2ヶ月間だけで20%を超える利益を出しましたが、当時のイングランド銀行が金利を引き上げたことで利益を吹き飛ばしてしまいました。

ケインズが投機をしている頃、世界は不況に突入し、イギリスの失業率は4%から20%まで高まり、卸売物価指数は45%も下落しました。

彼のファンドも景気悪化の影響を受けて株式の評価損が膨らみ、大きな借金を背負ったのです。

この投機の失敗が後に発表する経済理論を構築する手助けになったとされています。

ケンブリッジ大学に戻ったケインズは、「インフレとは富の分配が変わることであり、デフレとは富の生産が阻害されることである」と記した貨幣改革論を発表しました。

緩やかなインフレは問題ないが、デフレは経済的に害であると主張しました。

彼は62歳で亡くなるまで資産の運用を行い、自分のことを科学的ギャンブラーと考えていたようです。

特に積極的な投機を行った1920年から1946年は世界大恐慌もあり、歴史上最もボラティリティーが激しかった時期でした。

この間、1920年、1928年、1937年と3回にわたって破産しかけたのです。

しかし1930年代に入ると、割安株を集中的に買うことに成功し、自分の資産を23倍にも膨らませました。

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1936年の自己資産評価額がピークで、50万ポンド以上(現在の価値にすると約45億円)に達しました。

その後、投資資産を減少させ、鬱になったり癇癪を起こしたりしたものの、投資を終える頃には最終的に40万ポンド(32億円)を残しました。

現在、ケンブリッジ大学には、ケインズが投資目的で購入したセザンヌやゴーギャンなどの絵画が展示されています。

投資家としての道のりは決して平坦なものではなく、失敗と挫折を繰り返したものだったといえます。

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さて、フィリップ・フィッシャーにしても、ウォーレン・バフェットにしても、是川銀蔵、ケインズにしても、成功したときのパターンはほぼ同じだったことがわかります。

優良株を選別し、それが安くなったところで買い、高くなったら売却して利益を確定するというものです。

 

 

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