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ベトナムのGDPと月収は急激に上昇中

ベトナムはASEAN諸国の中でも1人あたりの名目GDPや、自動車保有率でみると、まだまだこれからという段階です。

しかし、成年識字率がフィリピンについで高いことは、今後の経済成長の希望的要因のひとつといえます。

インドネシアについで人口が多いことも、世界の工場として、また消費市場として有望なことを意味します。

ちなみに、前出のフィリピンとインドネシアは、国内の政治リスクを抱えていますが、ベトナムの政治体制は極めて安定しています。

最後のポイントは、豊富な天然資源を有していることです。

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現在、BRICsをはじめとする新興国の経済発展によって、資源価格が上昇しています。

例えば、原油価格は底値から大幅に上昇しました。

ベトナムは、海洋石油や天然ガスをはじめ、天然資源を豊富に保有しています。

輸出品目の1位は原油なので、原油価格が上昇すれば、その恩恵は膨らむでしょう。

原油や天然ガスだけではなく、銅や錫などの資源も豊富です。

良質な石炭も豊富ですし、金鉱も発見されています。

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ちなみに、ベトナム、ラオス、カンボジアの中では、ベトナムだけが天然資源に恵まれています。

このように、いろいろな強みをもっているのですが、実際のところこの10年間、年平均で7%超のGDPを維持し、機微は3倍にも成長しています。

国内総生産は世界60位ですが、伸び率でみれば、アジアでは中国に次いで2位、インドとは同程度となっています。

BRICsのなかでも成長率の高い、中国やインドと同程度の数字です。

それにも関わらず、GDPを国民1人あたりに換算すると約700ドルと世界の中でも低水準です。

高成長が続く中国の1人あたりGDPは約1900ドルですから、同程度に成長するまでに3倍の余地を残していると言えます。

賃金水準を見ても同じようなことがいえますが、地域によって賃金や生活水準に大きな開きがあります。

例えば、農村地帯の北西部と経済の中心地であるホーチミンを含む東南部とでは、生活水準に2倍以上の開きがあります。

しかし、だからこそ伸び代が大きく残されていると言えます。

仮に国民の7割を占める農村や漁村地域の人々が工業化の波に乗り、都市部と同じになるだけでも、莫大な消費需要が発生するからです。

ちなみに、ベトナムが今後20年間、年平均7%の成長を遂げたとすると、平均所得は約3.9倍になります。

単純計算でも、都市部で5万円前後と予測できます。

それでも、現在の日本の平均所得のおよそ9分の1に過ぎません。

これが何を意味するかというと、今後20年間、現在のペースで所得が上昇したとしても、日本の15分の1のコストでの労働力提供が可能だということです。

ベトナムはインドシナ半島の東端にあり、中国、ラオス、カンボジアと国境を接しています。

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約33平方キロメートルの国土は南北に長く、北部と南部では気候にも大きな差があります。

南部は常夏で年間を通して月間平均気温が30度以上ですし、北部は日本のように四季があります。

人口は約9100万人で、東南アジアではインドネシアに続き2位です。

しかも年間約100万人増のペースで増加しており、2025年には1億人を超えると見られています。

多くの日本企業が関心を持ち、事実、日越貿易は急速に拡大しています。

2006年には日越間の輸出・輸入総額が1兆円を突破しました。

1990年代半ばの中国の自動車保有率は、都市部で3%、国全体では1%未満でした。

現在のベトナムは都市部でも3%と非常に低い水準です。

自動車の販売価格は、低価格車であっても150万円程度であるのに対し、平均月収は都市部でも3万円です。

販売台数が4.3万台あると言っても、販売先は政府機関や外資系企業がほとんどで、庶民にとっては高嶺の花であるようです。

ベトナムでは、ハノイ都市部の新築高級マンションが300万円から600万円となっています。

エンゲル係数を見てみると、中国が約50%で、ベトナムは47%です。

 

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