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ウォーレン・バフェットの投資手法と株価

ウォーレン・バフェットは、フィリップ・フィッシャーと同列で師匠としていたベンジャミン・グレアムの本「証券分析」の出版を記念して、コロンビア大学で講演をしました。

投資家たちの間では、「株式市場は常に効率的で株価は全ての情報を織り込んでいて、割安な株などは存在しない。株価指数よりも高いリターンを上げた投資家は運が良かっただけ」という考え方が台頭していました。

この考えに対してバフェットは、実際にベンジャミン・グレアムが50年前に証券分析で解説した考察のように、割安株を調査して株式投資を行っている投資家の成績について、数字を列挙して反論しています。

その調査対象の中には、グレアムに直接手法を教わったウォルター・シュロス、トム・ナップ、そして自分自身も含まれていました。

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そして検証したデータによると、これらの投資家全てがNYダウや日経平均株価が下がっているときに割安株に買いを入れるという方法で、市場平均を上回るリターンを上げていたということです。

ウォーレン・バフェットの過去の投資対象はどこの企業でしょうか。

ディズニー、ワシントン・ポスト、コカコーラ、ウェルズ・ファーゴ、リーマンショック直後の暴落相場でのゼネラル・エレクトリック、ゴールドマン・サックスへの投資が知られています。

多くのケースで、暴落した後の閑散相場で大胆な投資を行ってきているわけです。

たとえば1973年に実施したワシントン・ポストの買い。

この年の年初から1974年10月にかけて、S&P500指数やNYダウは48%も暴落しています。

この下落の原因は、地政学的リスクによる投資家心理の悪化と、オイルショックの影響です。

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市場参加者が悲観に転じて、株式市場が暗雲に覆われる中で、バフェットは10億円を投じて、ワシントン・ポストの株価を買い進めました。

けれども株価はその後1年半も継続した下落相場の影響によって、さらに25%も下がったのです。

最安値水準で買えたわけではなかったのですが、弱気が支配していた相場で自身のポリシーを貫いたのです。

当時のバフェットは、ワシントン・ポスト株が持つ本来の価値(intrinsic value)は、現在の株価の4倍であると計算していました。

価格はいずれ4倍になるだろうと信じて、25%もの含み損に耐えながら保有し続けたのです。

そして37年後の2010年には1000億円以上の価値を持つようになりました。

変える必要のない製品やサービスを提供できる企業は、気まぐれに移り変わる時代の嗜好に関係なく収益を上げ続けることができます。

コカ・コーラは100年以上にわたり、まったく同じカラメル色の不思議な砂糖水を販売しています。

これから先、人々は砂糖水を飲まなくなるだろうか、自動車保険をかけなくなるだろうか。

そう考えた時、どれもその可能性は低いと考えたわけです。

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バフェットがハイテク株をほとんど売買しなかったのは、ハイテク産業の将来像を彼がうまく思い描けなかったからだと言われています。

ビジネスの世界では、未来は激変する環境ゆえに過度に期待されるし、完全な弱気に傾くこともあります。

彼が一番得意だったのは、保険株の売買でした。

保険会社の収益構造をよく知っていて、分析も優れていたので、株式投資で莫大な収益をあげました。

それを基盤として、アメリカ経済が拡大するのと同時に上がる銘柄を買い上げていって、それがほとんど全て当たったのです。

S&P500指数に対して彼が保有していたポートフォリオのリターンは大きく上回っていて、投資手法が広まるまでそんなに長い時間はかかりませんでした。

 

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