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ACB銀行は外国の資本を入れたベトナムの銀行です

「e-TOWN」はREEプロパティーのみならずREE冷蔵電気工業グループの収益の中心となってきます。

e-TOWNはホーチミンの中心部から車で30分ほどの場所に位置するオフィスビルです。

一等地のロケーションではないのですが、それゆえ一等地の同程度のオフィスと比較して、半分程度の家賃で入居することができます。

また、一等地には、なかなか面積が広いビルを建てることができないため、ワンフロアあたりの面積が狭くなりがちです。

しかし、e-TOWNは、ワンフロアあたりの面積が非常に広く、それがウリにもなっています。

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名前の通りIT環境が整備されているうえ、デザイナーにフランス人を起用した近未来的なビルであるため、他のオフィスビルに対して非常に強い競争力があります。

ベトナムではこのようなIT完備の高級オフィスがまだまだ数少ないのです。

ちなみに、e-TOWNの1階には、ベトコンバンクやシティーバンクなどの銀行も入居しており、ビジネス上の利便性はかなり高いものになっています。

常に高い入居率を誇っており、ブランド力を持っているともいえます。

同社は冷凍機会社ではあるものの、現在の実態は、不動産や投資事業からの収益が大半を占めています。

少し前なら保有株の時価総額が、同社自体の時価総額を上回っていたため魅力的でしたが、現在、同社の時価総額はおよそ285億円に対して、持ち株の価値はその半分程度です。

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ただし、ファイナンス事業や不動産事業に早期から進出し、その方面で大きな利益を出しているうえ、今後は電力事業に進出する計画を持つ経営陣の先見性は、多いに評価できます。

主軸の業務がない不安定さもありますが、現在の株価で取得しておけば5年から10年の長期タームであれば、利益を出すことができるでしょう。

アジア株式商業銀行(アジアコマーシャル銀行)は、資産額、預金額、貸出額、利益額において、ベトナム最大の民間商業銀行です。

なお、資本金のみ、サコムバンクのほうが大きくなっています。

ベトナムの銀行業界全体をみても、国営4大銀行(ベトコムバンク、工商銀行、アグリバンク、BIDV)に次いで5位となっています。

財務内容は良好で、透明性もあり、潤沢な資金を確保しています。

また、国内では、システム面でもサービス面でも、最も先進的な銀行と認知されています。

ACB銀行の時価総額は1126億円で、ハノイ・ホーチミン両市場に上場する銘柄のなかでもビナミルクに次ぐ3番目に大きな上場銘柄となります。

ACB銀行は、外国の資本を入れている数少ない銀行の一つです。

現在では、4社の外国機関投資家が株主となっています。

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その4社とは、イギリス系投資会社であるジャーディン・マセソングループの投資会社、コンノート・インベスターズ、インターナショナル・ファイナンス・コーポレーション、ドラゴン・キャピタル、香港の中央銀行的役割を担うスタンダードチャータード銀行です。

ACB銀行がここまで急激に成長してきた理由は、商売経験の豊富な人たちが、経営陣として集まってできた会社だからです。

したがって、消費者の需要をうまくとらえる戦略を取ることができました。

同行の貸出先の多くは、国営以外の中小私営企業や個人です。

頭取は今後の戦略として、地場銀行や外資系銀行と協力して個人客の取り込みを図り、中小企業や外資系企業の開拓をさらに進める意向を表明しています。

また、経営陣が株式の約40%を保有しています。

経営陣自身が多くの株式を保有していることは、がんばって業績を伸ばしたら、その分だけ自分たちに利益として直接跳ね返ってきます。

そのため、経営陣自身が株式を保有していない国営銀行とは、意欲という点で雲泥の差があります。

 

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